お客様からの依頼に対して
20ぺージの中綴じ製本で、本文全ページの同じ位置に窓を開けるというお仕事をいただきました。通常ですと、印刷したシートをトムソンで抜くと思いますが、この方法ですと、製本したときに窓の位置がずれてしまいます。折りの制度もありますし、また、せり出しといって、真ん中のページに行くほど紙の厚み分だけ手前に出てきまてしまいます。
試作品の作成
白紙でダミーの製本をして抜いてみたところ、やはりズレてしまいます。このズレ分をあらかじめ計算して微調整することを考えましたが、誤差もあるし、上手くいきそうにありません。
製本後の抜き
そこで、製本してから抜くことを考え、加工業者さんと相談して試してみたところ、調整すれば上手くいきそうです。早速、本番の抜型を作り、これを使って抜いたものをお客様に確認してもらいました。きれいにいきそうです。
製本・抜き加工
念のためにテストが終わるまで製本しないで印刷シートのまま置いておいたものを、全数中綴じ製本しました。そして、抜き加工をしてくれる加工業者さんに渡して仕上げました。お客様に『きれいに出来ている』と言っていただき、色々と試行錯誤した分、出来上がった時には大きな達成感がありました。