仕事内容は?
お陰様で現在、数十のお客様を担当しているのですが、それぞれのお客様先にお伺いし、注文を受け、社内に持ち帰って、生産管理部やデータ部、製造部に受注内容を伝えています。
最近の傾向としては、景気の影響やインターネットの影響かと思いますが、一般的なDM(ダイレクトメール)が減っています。また売れ筋のサイクルがどんどん短くなってまして、例えば従来は年4回の印刷で1回当たり5,000部発注頂いていた企業の商品カタログが隔月つまり年6回で1回当たり3,000~4,000部になるなど、1回当たりの部数が減る傾向にあります。
そのほかの傾向としては、消費者向けの化粧品の商品チラシなど伸びている業界の印刷物は増加傾向にあります。美容室がお客様に発行する来店カードの印刷なども増えています。
それから一時期減った写真が少なく文字が中心の冊子や不動産チラシなどによく利用されている簡易印刷がまた増えてきています。簡易印刷といっても、最近は機械のレベルが上がっていますので、昔に比べると格段に印刷物の品質は良くなっています。
最近は「フチなし印刷」も増えており弊社も対応していますが、若干費用が高くなりますので、お客様がコスト面を考慮されフチがあっても構わない、といったご依頼も増えています。
お客様と接する際心掛けていることは?
弊社は印刷の下請けもしておりますので、このような場合、直接お会いするのは元請けの印刷会社さんでして、食品会社や自動車販売会社、学校法人といった元々の発注者の方とお会いすることは少ないのですが、「発注者の方はこの印刷物に何を期待しておられるのだろう」ということをしっかりと考え、できるだけお客様と同じ目線で印刷物を見るようにしています。
また、お客様は印刷物の色や雰囲気、紙質、納品形態など様々なご要望をお持ちで、その一方、費用や納期などの制約もありますので、このようなご要望や制約をお伺いし、必要であれば代案を提示することもあります。それがお客様のためだと思い提案させて頂いています。
例えば、商品の販促として封筒に封入する案内状の印刷をご依頼頂いた際、メーラーDMを提案させて頂くといったことです。メーラーDMというのは封筒が不要でコストダウンと納期短縮につながり、封筒の展開時にA4サイズ3枚分にも相当するとても大きなチラシになるDMです。
これまでの失敗は?
例えば、お客様のご要望をしっかりと理解せず、思い込みで社内に伝え、製造部に迷惑を掛けたこともあります。
印刷業界の悪い慣習かもしれませんが、口頭だけでお客様とやり取りしたり社内に伝えたりすることも実際よくあります。ですが、過去の失敗経験をふまえ、印刷物に対するお客様の要望や仕様を「作業伝票」にしっかりと書くようにしています。現在これは昭和誠輝堂の社内ルールになっています。
その上で、作業伝票に書ききれなかったお客様の微妙なニュアンスなどを現場に補足説明に行くようにします。
表現は変ですが、このようなかたちで社内のいろんな人と喧嘩できたことが嬉しかったことです。
今後の抱負?
弊社では全営業マンが会社からスマートフォンを支給されていまして、仕事の合間にスマートフォンを操作したり情報収集したりしながら、紙とデジタルの融合の可能性について考えたり、みんなと意見交換したりしています。
日々の印刷物を通して、商品やサービスの流行など世の中の動きを肌で感じます。昭和誠輝堂は様々な印刷物を通じて市場に近い位置にいますので、IT関連の会社との提携もいいですね。